2013年、営利・非営利の2団体で構成された「マーズワン」が、人類初の火星コロニー設立を目指して片道切符の移住希望者を募集しました。
実質、片道切符の火星移住希望者を募集中していたということになります。
当初は私もワクワクしていた計画でしたが、不透明な部分が多く実現には至らず。
営利側の「Mars One Ventures」は、2019年1月15日に破産してしまいました。
今回は「概要、募集内容、計画、感想」の4つに分けて振り返ります。
計画の概要 ー マーズワンとは
🚀 Mars Oneとは
オランダ拠点の民間団体で、「火星への片道切符(永住)」による人類初の火星コロニー設立を目指した組織。「Mars One Foundation」(非営利)と「Mars One Ventures」(営利)の二本体制で運営されていた。
🛸 どんな団体だったか
ロケットや宇宙船の製造能力は持たず、宇宙移住プロジェクトの企画・構想とメディア収益・資金調達が主な事業。
📅 計画の内容
2018年に無人ミッションを打ち上げて技術基盤を整え、その後数年ごとに4人ずつ火星へ送り込み、永住地を築いていく構想だった。
2013年12月30日の「火星移住希望者募集」について
🌍 募集の概要
2013年4〜8月、18歳以上であれば国籍・性別問わず応募可能。
登録には少額の参加費(日本では数千円程度)が必要。
📊 応募者数
世界約140か国から約20万人以上が応募。
日本からも数十人〜396人程度の応募があったとされる。
🏆 第一選抜の発表
2013年12月30日、応募者の中から1,058人が第一選抜通過者として発表された。
📋 選抜基準
身体的・精神的な健康、視力・健康状態、禁煙・薬物依存がないこと、英語能力が条件。
レジリエンス・適応能力・好奇心・信頼性・創造力といった性格的資質も重視された。
🎯 その後の流れ
選抜通過者はさらなる選考・訓練プロセスへ進む予定で、最終的に24人を最終候補とする構想だった。

背景とその後 — 計画の現実性と批判
🚫 専門家からの批判
ロケット・宇宙船・生命維持設備を自前で持たず、コロニー建設の技術的・医療的な裏付けもあいまいだったため、「非現実的」「自殺ミッション」と強く批判された。
💸 不安定な資金計画
資金源は参加者からの登録料・寄付・将来のテレビ放映権など不安定なものだった。
提示された総予算(約60億ドル)に対しても、専門家から「極めて楽観的すぎる」と批判が相次いだ。
📢 内部告発
選考通過者の一部が「選考は実質的に現金寄付やグッズ購入によるサポーターポイントで順位が決まっていた」と告発。
技術・安全性の審査は不十分で、面接もスカイプのみだったとされている。
🏳️ 計画の終焉
2019年初頭、営利部門「Mars One Ventures」が破産・清算され、計画は事実上終了した。
感想
夢とロマンにあふれた大胆な企画でしたが、技術的・資金的な裏付けが極めて弱く、実現には至りませんでした。
計画に必要な予算は「60億ドル」と設定。
しかし、NASAの試算では火星に人を送り込むには「4500億ドル以上」。
ここまで値段の違いがあると、信憑性に疑問アリですね(; ・`д・´)
今回のマーズワン計画はグレーゾーンとされており、多くの専門家や元参加者から「詐欺的」「非常に怪しい」と批判されてきました。
これが世間一般の評価に近いと言えるでしょう。
2025年、現在の宇宙ビジネスは「超ハイリスク高不確実リターン」です。
未来への出資は素晴らしいことですが、夢を託せるか信頼できるか、出資先の見極めだけは誤らないようにしましょう!

コメント