もしブラックホールを破壊したら何が起きるか?

「Kurzgesagt(クルツゲザークト)」から、動画のご紹介です。
(再生時間:10分52秒)

音声は英語ですが、YouTubeの設定から日本語字幕を表示して視聴することができます。

Kurzgesagt「もしブラックホールを破壊したら何が起きるか?」動画の一場面

動画の概要

・「ブラックホールは破壊できるのか?」という問いに、あらゆる方法で消滅を試みる思考実験の動画です。
・事象の地平線・特異点・ホーキング放射など、宇宙物理の根本にある「物理法則の限界」について、現在考えられる限界まで論じます。

動画の目次

  • 00:00 ブラックホールを破壊することは可能か?
  • 00:17 実験 1: 核攻撃
  • 00:48 実験 2: 月の質量の反物質をぶつける
  • 02:04 実験 3: 反ブラックホールを衝突させる
  • 02:39 実験 4: 回転や電荷を高めて事象の地平線を破壊
  • 04:09 実験 5: 過充電・過スピンでブラックホールを裂く試み
  • 05:31 物理学の破壊:裸の特異点
  • 08:18 安全な選択:ただ待てばいい
  • 09:01 Kurzgesagtの宣伝
https://youtu.be/cFslUSyfZPc?si=dheMDzKxr5DX5Rsh

まとめ

💣 ブラックホールはあらゆる物質とエネルギーを飲み込む
核兵器を撃ち込んでも、そのエネルギーは単に質量を増やすだけ。

⚛️ 反物質を投げ込んでも意味がない
ブラックホールはその過去情報を完全に「消去」し、質量=エネルギーだけを考えるので、質量が増えて大きくなるだけ。

🔢 3つのパラメータだけで記述される
ブラックホールは「質量・スピン・電荷」の3つのみで記述される。他の物性は消滅する。

🌀 反ブラックホールをぶつけても破壊にならない
同質量で電荷だけ逆の反ブラックホールを衝突させると、電荷は打ち消され、2倍の質量を持つ新たなブラックホールができるだけ。

🚪 事象の地平線を消す可能性
回転や電荷を過剰に高めることで「牢獄」を壊し、裸の特異点を露にできる可能性が提示される。

⚠️ 実際には破壊は非常に困難
物理法則により、過剰な電荷やスピンの供給は難しく、破壊は事実上不可能と考えられている。

♾️ 裸の特異点が現れると物理法則が崩れる
特異点の周辺は無限の重力・時空の破綻・予測不可能性——既存の物理法則が完全に崩れる可能性を孕んでいる。

☁️ 唯一の安全な方法はホーキング放射で待つこと
理論上、微小なブラックホールでも蒸発には途方もない時間がかかる。

🏳️ 結論:私たちにできるのは待つことだけ
「破壊」は理論的には可能かもしれないが、実際には事実上不可能。安全な選択肢は”ただ待つこと”。

感想

実際に試す機会は訪れないと思いますが、「もしもの話」を考えてみること自体が面白いですね。

改めて、ブラックホールがどれほど桁外れの存在なのかがよく分かります。

相手があまりに規格外の“化け物”なので、むやみに手を出すのは「藪から蛇」になりかねません。
(「藪から蛇(やぶからへび)」:余計なことをして、かえって自分の身に災いや面倒なトラブルを招いてしまうことわざ)

とはいえ、思考実験は面白い( ‘∀’)b
不可能に思えることを、可能性として考えてみること──それこそが宇宙というテーマの醍醐味です!

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