2013年12月30日、営利と非営利、2つの団体を持つ「マーズワン」は、人類初の火星コロニー設立を目指していました。
実質、片道切符の火星移住希望者を募集中していたということになります。
当初は私もワクワクしていた計画でしたが、やはり不透明な部分が多く計画実行には至らず。
営利側の「Mars One Ventures」は、2019年1月15日に破産という結果になってしまいました_(:3」∠)_
今回の件を「概要、計画段階、その後」の三つに分け、箇条書きでおさらいしてみたいと思います。
計画の概要 ー マーズワンとは
・Mars One はオランダ拠点の民間団体で、「火星への片道切符(永住)」による人類初の火星コロニー設立を目指していた。正式には「Mars One Foundation」(非営利団体)と、「Mars One Ventures」(営利会社)の二本体制で運営されていた。
・彼らはロケットや宇宙船の製造能力を持つ航空宇宙企業ではなく、主に「宇宙移住プロジェクトの企画・構想」「メディア(ドキュメンタリー/リアリティ番組)および資金調達」を通じて資金を集めようとするビジネスモデルだった。
・Mars One の計画概要は、まず2018年に無人ミッション(通信衛星+探査機)を打ち上げ、将来の定住に向けた技術基盤を整える。そして最終的に数年ごとに4人ずつ火星に送り、永住地を築いていく、という計画だった。
2013年12月30日の「火星移住希望者募集」について
・2013年4月〜8月ごろ、Mars Oneは世界中から火星への永住を望む「志願者」を募集。応募はウェブサイト経由で、国籍・性別問わず基本的には 18歳以上であれば誰でも応募可能だった。登録には少額の参加費が必要で、これにより興味本位の申し込みをある程度防ぐ設計だった。
(応募者の国の経済力などに応じて参加費は異なり、日本であれば数千円程度の参加費だったと言われています)
・応募は世界約140か国からで、総数は約20万人以上にのぼった。日本からも数十人(記事では396人の応募とする報道もあり)応募があった。
・そして 2013年12月30日、Mars One はこの応募者の中から 1,058人 を「第一選抜通過者」として発表した。男女混合、国際色豊かな人々で、日本人も含まれていた。
・選抜基準としては、身体的・精神的な健康、安定した視力・健康状態、喫煙・薬物依存がないこと、英語能力(地球–火星間の共通語とされた)などが挙げられていた。さらに「レジリエンス(弾力性)」「適応能力」「好奇心」「信頼性」「創造力/機転」といった性格的・心理的な資質も重視された。
・選ばれた1,058人は、その後の選考と訓練プロセスに進む予定だった。Mars One の構想では最終的に24人を最終候補とし、そこから将来の火星コロニー居住者を決定する、という流れだった。
背景とその後 — 計画の現実性と批判
・Mars One の火星移住計画は、宇宙・航空の専門家や科学者、エンジニアから「非現実的」「(もし実行すれば)自殺ミッション」などと強く批判された。理由は、必要なロケット・宇宙船・生命維持設備を自前で持たず、またコロニー建設の技術的・医療的な裏付けがあいまいだったため。
・Mars One の資金源は主に「参加者からの登録料」「寄付」「将来のテレビ放映権やメディア収益」という不安定なものだった。実際、計画が提示していた総予算(当時で約60億ドル)に対しては、多くの専門家が「極めて楽観的すぎる」と批判。
・選考通過者の一部自身も後に、「選考は実質的に現金寄付やグッズ購入による“サポーターポイント”で順位が決まっていた」と内部告発。実際には技術や安全性の審査が不十分で、面接もスカイプのみという状況だったとされる。
・最終的に Mars One の営利部門は2019年初頭に破産(清算)され、公式に計画は事実上終了。
残念に思ってるピヨの感想
夢とロマンにあふれた大胆な企画でしたが、技術的・資金的な裏付けが極めて弱く、実現できなかったんですよね。
計画に必要な予算は「60億ドル」と設定されていましたが、NASAの試算では火星に人を送り返すには「4500億ドル以上」かかるとされていましたから、信ぴょう性に疑問だらけでした(笑)
企画が世に出て宇宙にチャレンジすることはとても良いことですが、詐欺には気を付けたいところ。
将来は集金ビジネスを目的とした宇宙詐欺も出てくることでしょう。
今回のマーズワン計画はグレーゾーンであり、「詐欺的」「信用できない/非常に怪しい」と多くの専門家や元参加者から批判されてきた、というのが世間一般の評価に近いです。
2025年、現在の宇宙ビジネスは”超ハイリスク高不確実リターン”です。
もちろん出資は素晴らしいことですが、夢を託せるか信頼できるか、出資先の見極めだけは誤らないようにしましょう!

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